社会的責任と貢献活動
サステナブル経営ポリシーに基づく取組み
当会は、環境問題をはじめとする社会的課題の解決に向け、自らの事業・活動を通じて持続的な社会の実現に貢献することとし、その取組指針として「サステナブル経営ポリシー」を制定しました。また、当該ポリシーに基づく取組みを通じて、世界的目標であるSDGsの達成にも貢献していきます。
「サステナブル経営ポリシー」は、①活力ある県域農業の持続に向けた貢献、②豊かな暮らしのある地域社会の維持に向けた貢献、③環境問題の解決・気候変動の課題に対する貢献の3本の柱からなり、それぞれに中長期の重点取組事項及び目標を設定し、中期経営計画に織り込んだなかで実践してまいります。
サステナブル 経営ポリシーにおける3本の柱 |
①活力ある県域農業の持続に向けた貢献 | ②豊かな暮らしのある地域社会の維持に向けた貢献 | ③環境問題の解決・気候変動の課題に対する貢献 |
---|---|---|---|
主に関連する SDGs 目標 |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
2030年を見据えた
中長期重点取組事項
①農業・地域の成長支援、②働きやすい職場づくり、③ESG投融資・脱炭素
SDGs取組宣言の策定
当会は経営理念をベースとしたSDGs取組宣言(取組方針)を策定し、社会・地域に根ざす一企業として、サステナブル経営基盤の確立を目指していきます。
わたしたちJAバンク埼玉県信連は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に賛同し、その達成に向けて、事業・活動に取り組みます。
今後はさらに、わたしたちの事業や活動が与える多面的な影響にも配慮しながら、地球的視野に立ち、地域社会を構成する一員として、組織・事業・経営の革新をはかり、社会的役割を誠実に果たします。
SDGs支援積立金を活用した連携支援
森林組合との連携協定による支援

当会は「埼玉県中央部森林組合」との連携協定に基づき、環境負荷軽減対策の一環として、優良材質遺伝子保存や新たな苗木生産及び造林DXに向けた総合林業技術の確立に関する組合活動に対し支援を行いました。今後も引き続き、温室効果ガス削減に資する県内の森林保全活動に貢献してまいります。
埼玉県との連携協定による支援
当会は埼玉県と農業分野における気候変動対策・埼玉農業の振興に関する連携協定を締結しています。農業分野での気候変動対策に関する技術的なイノベーションを始めとした埼玉県の取組み等に呼応し、一体となって埼玉県の農業振興を支援しています。
この連携に基づき、当会は県が取り組む各事業に対し支援金によるサポートを進めています。水稲の高温障害対策として、リモートセンシング技術を活用した適正施肥を推進するための空撮用ドローンの取得や画像処理ソフトの整備費用のほか、農業の担い手育成に向けた農業大学校におけるカリキュラムの充実に係る取組み費用等、農業に関する様々な分野で支援に取り組んでいます。


(ポリシー1)活力ある県域農業の持続に向けた貢献
ビジネスマッチングの取組み

食農バリューチェーンの更なる構築に向け、JAグループのネットワークを生かし農業生産基盤を支える農家や農業法人の販路拡大と、より良い食材等を求める食農関連企業等のマッチングに取り組んでいます。
取組みのひとつとして、麺類等の食品製造・販売をする県内企業と小麦産地である県内JAとのビジネスマッチングを進め、埼玉県産小麦を使用した商品展開をサポートしています。
販路拡大支援事業
埼玉県内の農業法人等が生産する農産物、並びに開発した6次産業化商品等について、販路拡大に資する広告宣伝費用の一部を助成する「農業法人PR支援事業」を実施しています。
就農支援事業
新規就農者が購入した農機具・農業施設等購入費用の一部を助成する「新規就農者農機具等購入支援事業」を行っています。
農業経営者応援サイト「アグリウェブ」の活用

農業経営者が抱える経営課題等の解決を支援することを目的に、農林中央金庫が開設したウェブサイト「アグリウェブ」を通じ、農業経営者への情報提供に取り組んでいます。
また、全国農業協同組合連合会のウェブサイト「アピネス」との連携により、営農技術の情報提供等を行っています。
農業担い手に対する支援(明日の農業担い手育成塾)
埼玉県農業の振興に向けた新規就農者の育成に向け、埼玉県が取り組む「明日の農業担い手育成塾」運営拡大事業について、当会のSDGs支援積立金を活用し、主体的運営に取り組むJAに向けて活動費用を支援しています。
(ポリシー2)豊かな暮らしのある地域社会の維持に向けた貢献
JAバンク食農教育応援事業

次代を担う子どもたちが、食・環境と農業への理解を深めるきっかけとなることを願い、教材本を県内小学校に贈呈しました。
地域への金融教育機会の提供

金融経済教育に不安を抱える教育現場を支援しつつ、地域に根差したJAバンクの将来のファンづくりを見据えた取組みとして、JAと連携しながら県内農業関連高等学校等に対して金融教育出前授業(「高校生のための金融リテラシー講座」)を行いました。
児童養護施設への協力

地域福祉への貢献の一環として、埼玉県の社会福祉施設の管理・運営を実施している社会福祉法人埼玉県社会福祉事業団へ、役職員並びに当会からの寄付金を贈呈しました。
献血への協力

社会貢献の一環として、当会では平成15年より日本赤十字社の献血活動に参加しています。

当会は平成24年度より献血サポーターに参加しており、献血推進キャンペーンを応援しています。
特殊詐欺被害防止に向けた埼玉県警察本部との協定締結

近年多発する特殊詐欺等の根絶に向け、JAバンク埼玉と埼玉県警察本部は「特殊詐欺等の被害防止にかかる協定」を締結しました。この協定により、警察が保有する不正利用口座データを活用したモニタリングスキームを構築し、詐欺被害拡大の抑止や未然防止を図ります。
埼玉県パパ・ママ応援ショップへの協賛

少子化対策として、埼玉県が市町村・企業と連携して子育て家庭を応援する「パパ・ママ応援ショップ」事業に協賛し、子育て支援に取り組んでいます。
当会は、協賛店として対象者に定期貯金や定期積金の金利を上乗せすることで、県内「子育て家庭」の資産形成を応援しています。
AEDの設置

当会では、施設内にAED(自動体外式除細動器)を5台設置し、心室細動等の緊急事態に備えています。また、AED講習会を開催し、使用方法、初期救命措置等の知識・技術の取得に努めています。
フードバンク埼玉への協力

食品の支援を必要とする方々を支える福祉施設等に、無償で食品を提供している特定非営利活動法人フードバンク埼玉へ、防災備品の入替えに伴い備蓄食品を提供しました。
各種相談会・セミナーの開催
- JA年金相談会の開催

JAバンク埼玉では、組合員・地域の皆様からの年金相談ニーズに応えるため、社会保険労務士を招いて「JA年金相談会」を年間107回開催し、延べ883名のお客様にご来場いただくとともに、853件の相談に対応しました。
- 組合員向けセミナー、個別相談会の開催

JAバンク埼玉では、組合員・地域の皆様への情報提供の機会として、財産承継、遺言及び資産形成等各種テーマのセミナーを開催しました。
また、相続個別相談会には当会財務コンサルタントを派遣し、お客様一人ひとりのお悩みや想いを伺いながら、現状分析と対策のご提案を通じてご意向実現のサポートを行っています。
(ポリシー3)環境問題の解決・気候変動の課題に対する貢献
森林保護活動団体への協力

水資源や豊かな農地を次世代に引き継ぐため、県内で森林保護ボランティア活動を実施している特定非営利活動法人埼玉森林サポータークラブへ、役職員並びに当会からの寄付金を贈呈しました。
「JAバンク埼玉県信連の森づくり」活動への取組み
当会は埼玉県農林公社並びに埼玉県との間で「埼玉県森林づくり協定」を締結し、県内の豊かな森づくりに向けた活動に取り組んでいます。森林整備に係る活動費の一部を助成するとともに、役職員ボランティアによる間伐作業の実施等により、健全で活力のある森林の再生を支援しています。また、この活動において埼玉県が創設した「埼玉県森林CO2吸収量認証制度」に基づき、年間4.0tのCO2吸収に貢献しています。


事業活動に関する脱炭素への取組み
当会は、「サステナブル経営ポリシー」に基づき、令和4年度より当会事業活動におけるCO2排出削減に向けた取組みを進めています。

- EV車両の導入
当会営業用自動車に電気自動車(EV)を導入し、CO2を含む排出ガスの削減に取り組んでいます。
- ペーパーレス化の推進
無駄なコピー削減等業務における恒常的な取組みと合わせ、ペーパーレス会議システムや各種ワークフローシステムの導入等により、ペーパーレス化を推進しています。
- 再エネ(卒FIT)を活用する電力メニューの導入
当会は事業所にて利用する電力について、地球温暖化効果ガス排出係数ゼロの電気メニュー「彩の国ふるさとでんき」を導入し、環境活動をサポートしています。